【ダブル】踊る隣で指振るパチリス - Alternation Battle 使用構築 -
大変ご無沙汰してます。
記事を書くのも久々ですが、そもそもポケモンするの自体が半年ぶり……。
復帰戦の舞台には慣れ親しんだダブルを選んでみました。
てなわけで、インターネット大会「オルタネーションバトル」の構築記事です。
今回、いわゆる嫁ポケのパチリスを使ってます。
実は意外にも、構築記事でパチリス取り上げるの初なんですよね。
パチリス入りパーティの組み方として少しでも参考になると嬉しいです。
ちなみに戦績は20戦して17勝3敗。レート1650ちょいくらいかな。
復帰戦にしては及第点の勝率ですかね。
《追記》
レート1692で94位でした。
ちゃんと画面見てなくて自分のレート管理ガバガバでしたね……。
パーティ紹介
ポケモン | 特性 | 持ち物 | 技1 | 技2 | 技3 | 技4 |
---|---|---|---|---|---|---|
蓄電 | オボンの実 | この指止まれ | 怒りの前歯 | ほっぺすりすり | 守る | |
ノー天気→フェアリースキン | チルタリスナイト | 恩返し | 滅びの歌 | 竜の舞 | 守る | |
威嚇→型破り | ギャラドスナイト | 滝登り | 嚙み砕く | 竜の舞 | 守る | |
雪降らし | 気合の襷 | 吹雪 | エナジーボール | 絶対零度 | 守る | |
炎の体 | ヨロギの実 | 熱風 | 虫のさざめき | 蝶の舞 | 守る | |
クリアボディ | 突撃チョッキ | 思念の頭突き | アイアンヘッド | 雷パンチ | バレットパンチ |
構築アプローチ
パチリス入りを使おう。スタートはここ。
さて、パチリスといえば「この指とまれ」ですね。
この技の最大の使い途は、隣に置いたエースに積み技を使うタイミングを与えること。
※パチリス論ないしはこの指とまれ論については、また別の機会で詳しく触れたい。
今大会でトップクラスに強いと注目できるウルガモス、ギャラドス、チルタリス……
みんなSとA or Cを上げる強力な積み技を持っています。
この指要員の中でも圧倒的に電磁波に強いパチリスは、竜舞蝶舞サポーターとしてはNo. 1です。
そこで、かねてより使い慣れているパチウルガ、パチギャラに、
パチチルタの「リスリス構築」まで加えることで、
パチリスを軸とした積みエースパーティが大方できあがりました。
あとは、外す理由の見当たらない制限ダブルの鋼王者メタグロスと、
対水打点と天候メタ要素の強化にユキノオーを添えて完成です。
個別紹介
パチリス :穏やか 166(244)-xx-104(108)-xx-143(156)-115
先発14回|後発6回
選出率100%、嫁ポケにして最高のパートナー。
WCS2014の記憶が新しい方も多いと思いますが、
パチリスは制限ルール(特にランドロスがいない状況)だと輝きを増します。
技構成は、そんなWCS2014でセジュン氏が使ってたものと一緒。これがパチリスの答え。
守るの枠には手助けを入れるのもアリで、第5世代でも話題になったパチウルガは
この指蝶舞からの手助け熱風で相性無視した制圧が期待できますが、
今回はそれ以上にパチリスの場持ちを少しでもよくして場を整えたいので、守るを選択。
耐久調整はHPを偶数にし、Dラインを臆病ラティオスの眼鏡流星群まで上げ、残りB。
ギャラドスの威嚇も合わせれば物理方面もそれなりに耐えてくれるのです。
メガチルタリス :意地っ張り 175(196)-154(76)-130-xx-125-130(236)
先発4回|後発4回
メガ枠その1。
竜舞積むので当然物理。スキンボイスの印象が強いからわりかし読まれない。
サンダー、ライコウ、バシャーモ、ウルガモス、ラティオスなど、環境上位陣に相性優位に立てる。
(対炎はこちらからも打点がないですが……。)
進化前の特性により、特に雨を始めとした天候メタにもなる。
ユキノオーとシナジーアンチだが困るシーンは全くなかった。
メタグロスに弱いが、そこはエースウルガモスが睨みをきかせる感じで補完。
サブウェポンが乏しく、地震を持たせても大した火力にならないため、いわゆる害悪パ対策に滅びの歌を採用してます。
火力
物理耐久
特殊耐久
- 臆病ラティオスの眼鏡冷凍ビーム超低乱数1。
- 控えめサンダーのめざ氷確定3。
素早さ
- 1舞で最速125族抜き。
メガギャラドス :意地っ張り 187(132)-209(116)-130(4)-xx-151(4)-133(252)
先発2回|後発12回
メガ枠その2。
メガらなくても戦える力と特性があるので、チルタリスとの両選出も普通にありました。
苦手な電気技や鬼火をパチリスが吸えるため相性抜群の抜きエースで、
ウルガモス、メタグロス、バシャーモあたりに強く出られるのがウリ。
サブウェポンにはORASから取得した噛み砕くをチョイス。
ロトムがいないので型破り地震の需要が低いのと、ラティグロスに刺せるのが理由。
ちなみに、メガギャラドスの型破りは「浮遊に当てられる地震」よりも、
「呼び水に吸われず撃てる滝登り(五・七・五)」に真骨頂があると思ってます。
火力
- 1舞噛み砕くでH252メタグロス確定1。
特殊耐久
素早さ
- バシャーモ意識で準速。
ユキノオー :控えめ 165-xx-95-158(252)-106(4)-112(252)
先発8回|後発5回
水タイプに有効打の少ないこのパーティにおいて、かなり重要な役割を持つ補完枠。
その重要性から丁寧な運用が必須で、いかに襷を守りつつ適切なタイミングで仕事をするかを考えながら動かします。
この点で、パチリスのこの指とまれと良相性とも言えます。
性格を控えめにしたのは、単純に火力に不安があったのと、
パチリスより遅くすることで前歯との連携を取りやすくしたかったため。
ウルガモス :控えめ 169(68)-xx-108(180)-176(36)-126(4)-148(220)
先発10回|後発8回
蝶舞熱風で盤面を支配していく特殊エース。
苦手な電磁波や飛行技はパチリスがカバーできる。
サブウェポンはラティ始めとしたエスパーや悪へ厚めにできるさざめきを選択。
サザンもいないし、水へと打点増やしたいしってことでギガドレと悩みに悩みましたが、
単体での純粋な火力をとりました。
岩技をケアする手段が少ないため、安全性重視で持ち物はヨロギ。
火力
- 1舞熱風でH252メタグロス確定1。
物理耐久
- 意地っ張りマリルリのハチマキアクジェ耐え。
素早さ
- 最速81族抜き抜き、準速95族抜き、1舞で最速メガプテラと同速。
総括
この手のカタチが自分が最も得意とするスタイルの構築であることを再認識し、
そして、パチリスというポケモンの強さを改めて実感しました。
本文でもふれましたが、WCS2014によってパチリスというポケモンは突如注目を浴びることになりました。
今でこそ落ち着きましたが、当時はパチリスを使うトレーナーが急増しました。
しかし、動画配信なりTwitterなりで目にしたのは、
「セジュンのパクリ」「パチリス入りで強いパーティ見ない」などという意見でした。
実際、その通りだと思う節もあります。
セジュン氏の“ちゃんとした”パクリ(構築レベルでのリスペクト)なら当然いいのですが、
話題性に乗じてただパチリスを入れてるだけってパーティばかりなのは否めませんでした。
単にこの指(怒りの粉)したけりゃ、キッスやバレルでいいんです。
当たり前ですが、パチリスだからこそハマる構築や役割があるんです。
その一例をこのようにカタチに残すことができたのが、なにより達成感です。
やっぱりダブルは楽しい、制限ルールは楽しい、ポケモンは楽しい!
シングル専の人、とにかくダブルやってくださいお願いしますって感じです。